アンティークのお店 「クラシック ローズ」です
       スージークーパーを中心にした陶器、ディプレッショングラス、シルバー、小物
       などを趣味で集め、ご希望の方にもお譲りして、ご一緒に楽しんでいるお店です。 
       お気軽にお声をおかけください。

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クラシックローズ・展示部(新設)よりお知らせ
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           クラシックローズ「展示部」(新設)概要

名称;
   クラシックローズ「展示部」
   副称 「紅茶と、アンティークと、くつろぎと」ミュージアム(私設)

新設主旨;
   ショップ内に展示コーナーを設け、紅茶の楽しみ方、アンティークの楽しみ方を、いくつかの
   ティータイムやティーテーブルを例示してわかりやすくお伝えし、各ご家庭にふさわしいお茶
   の楽しみ方やくつろぎ方を再発見して頂くお手伝いをしていきたいと思っています

主な展示内容;
   6つのティーテーブルと使われているアンティークのご紹介
       アメリカ・エレガントガラス主体のティーテーブル
       北ドイツ・東フリージア独特のティーテーブル
       イギリス・ジョージアン期のティーテーブル
       イギリス・ヴィクトリアン期のティーテーブル
       イギリス・エドワーディアン期以降のティーテーブル
       アジア(中国、台湾、日本)のティーテーブル
   紅茶が製茶されるプロセス
   主要な紅茶(生産、消費)エリアのご紹介
       ダージリン、スリランカ、マレーシア、イギリス&ドイツ、中国&台湾、日本

主な運営;
   オープン;
       2025年7月4日(金)仮オープン
       2026年5月本オープン
   開場日時;
       毎週 金、土、日  13時~17時
       予約制
   ご来場者;
       小学生高学年以上の方
   実施内容と料金(材料代);
       見学とご説明(30分)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 500円/人
       同、紅茶付き(60分)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1、000円/人
       紅茶の基礎セミナー、紅茶付き(120分)・・・・・・・・・・3、500円/人
       アンティークの基礎セミナー、紅茶付き(120分)・・・・ 3、500円/人
   補足;
       ショップ、紅茶を楽しむ会は従来通りです

準備状況;
      6面のティーテーブルを各々クリスタルボックスで囲い
                     見やすい展示コーナーにしました(8月)(拡大してみて下さい)

   展示や解説メモの整備を続けています
   紅茶を楽しむ会にご出席の方々には、簡単にご紹介し、皆様から運営のヒントなども頂いています

(’25.10.15)


 (お問合せ先 メール;info@classic-rose.jp.、℡;045-901-2622)

紅茶のすすめー10月


       ドリンク3姉妹          
暦の上ではもう秋なのですが
現実は夏秋といった感じでしょうか
まだ暑い日もあって油断なりません
今日の午後はこういったお茶の時間でした
最初は氷も浮かんだ冷たい紅茶でのどを冷やし
落ち着いたところで温かい紅茶に切り替えました
手前には九州、佐賀の小城羊羹を用意しお茶のお供にしました
いい午後の紅茶になりました

当初予定していました「秋の紅茶を楽しむ会」は、暑さのため、
1か月延期して、10/16-10/31にいたしました 
久しぶりのお茶の会にお立ち寄りくださいませ
お待ちしております
メール;info@classic-rose.jp、TEL;045-901-2622
(25.10.15) クラシックローズ・茶道部

■ アンティークのすすめーその28


       クランベリーガラス
       (ボンボンディッシュ)
その28 エレガントガラスがスゴイ

技術の高まりはとどまることをしらず、19世紀
後半から20世紀前半には、イギリス、アメリカ
でとても美しいガラス器が発表されました

イギリス;クランベリーガラス(深紅)
     ポールモールガラス(微細エッチング) 
アメリカ;レーシングガラス(レース様)
     エレガントガラス(クリスタル、微細
     エッチング)

かの国が、かくも繊細な感覚を持ち合わせていた
ことにも驚かされます
25.10.15) 
               


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イッピン紹介
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吟味したイッピンをご紹介しています


2025年10月から暫く大型の名品をご紹介していきます

今月は銘木で作られたティーキャディボックスです

3年前に別のティーキャディボックスをご紹介した際にもチョッピリ顔をのぞかせました

ティーキャディボックスとはお茶を持ち運びする道具のことで、銀器、陶磁器にも同じ用途のもの
があります
お茶、特に紅茶がヨーロッパで飲まれ始めたのは17世紀に入ってからと言われていますが、
原産地が遠く離れた中国、インド、セイロンでしたから入手も大変でしたし、多くは作られていま
せんでしたから、とても貴重で高価なものでした
王侯、貴族の特別な飲物でしたし、湿気が大敵の茶葉ですから、そのお茶の管理保存、そして
持ち運びにはとても神経をとがらせていました

その用途に供されたのがこのティーキャディボックスです
お茶の歴史とともにあったこのボックスですし、王侯貴族の持つ道具でしたから、このボックス
の歴史も古く、しかも贅を凝らしたものも少なくありません
ふんだんに銀を使い精緻な装飾が施された輝くキャディボックスや、貴重な銘木のいい部位だけ
を使った凝った柄のキャディボックスなど、いわゆる宮廷文化の象徴のような作品ばかりだった
ようです
お茶の席は、召使にこのボックスを持たせた主とゲストのご婦人方が参集し、ボックスを愛で、
見せびらかし、品評し合い、得意がり、悔しがる絵巻物のような場だったと言われています


早速その一部をご紹介して参りましょう



        (画像をクリックすると拡大されます)         


拡大してご覧ください

左端の画像が全体像です
横34cm、奥行19cm、高さ22cm、重さ2.5kgと大きさだけでも存在感タップリです
少し斜めに見ると、左右に丈夫な取っ手がついていますし、脚も像のような大きな球足がついています
その堂々とした体をとても上質なマホガニーの木目調が包み、そこにシェルの細工が程よく施されていま
すから、なにか高級家具を思わせるたたずまいです

1820年の作品ということで、お茶はまだまだ希少価値の時代なのですが、すでにこのような立派な
ボックスを使っていたとなれば、そのご婦人は、かなり上級の王侯貴族ではなかったかと思われます
おつきの召使も重さを忘れるほど誇らしかったのではないでしょうか

その隣の画像が内部です
左右に蓋のついた物入、真ん中にガラスの容器が備えられています
容器はミキシングボウルの大きさと形ですから、お茶をふるまう際には、持参のティーキャディスプーン
で左右の物入れから茶葉をすくい、真ん中の器に移してブレンドしていたものと思われます

物入の中はその隣の画像が示しますように、銀が施されていて、茶葉の保管に適した茶箱になって
いて、茶葉を湿気から守り、新鮮な状態に保ついかにも茶箱といった造りです
日本のお茶もこういった箱に入っていますからお馴染みで、古今東西変りません

その隣の画像は少しわかりずらいかもしれませんが、赤い紙片の上に鍵が乗っています
この上部に、木箱に白い部分があり、拡大するとその真ん中に縦の窪みが見られると思いますが、
これが鍵穴で、下の鍵で箱に施錠する仕掛けになっています
当時、お茶はとても貴重で、使用も数グラムづつですから、その変質に加えて盗難防止が主の大事
な関心事項でした
この時代のティーキャディボックスが大きく重く鍵がかかるのはその為でもありました

右端の画像はシェルで描かれた装飾と、シェルで作られたつまみです
日本でもそうですが、シェルを使った装飾は良質の貝を多く使うことと、その繊細な仕事をこなせる
職人の数に限りがあることで、多くはできず、とても高価な装飾でした
カトラリーのハンドルにもマザーオブパールが施されたものがありますが、製作時期も近く、当時の
贅沢なカルチャーが感じられるイッピン達だと思います
特に、このキャディボックスの装飾は曲線が柔らかで均整がとれていますから、何やら正倉院の
古典楽器を見ているようで、見事としか表現できません

約200年前の芸術品をご堪能ください

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これまでのご紹介


(画像をクリックすると拡大されます)

2021.01ご紹介
SPSET08
ティーポットセット
EPNS
A1ランク一級品
2021.02ご紹介
SISET40
バチェラーティーポットセット
Silver
独身貴族御用達
2021.03ご紹介
SPTBD39
トレイ
OSP、
OSP初期の作品
2021.04ご紹介
SPSET09
ナイフ&フォークセット
EP、
カトラリー名工の作品
202105ご紹介
GDED671
キャンディディッシュ
エレガントガラス
アメリカガラスの傑作
202106ご紹介
GDEO225
ピッチャー
大型エレガントガラス
高技術の結晶
202107ご紹介
参考品
オールドタンブラー
エレガントガラス
新・酒文化の立役者
202108ご紹介
参考品
カッププレート
Lacy Flint Glass
アメリカンガラスの最高傑作
202109ご紹介
参考品
レモネード
Pall Mall
イギリスのエレガントガラス
202110ご紹介
参考品
ティーボウル&ソーサー
Chelsea
イギリス磁器の先駆者
2021.11ご紹介
参考品
ティーカップ&ソーサー
Rockingham
イギリス陶器の先駆者
2021.12ご紹介
参考品
マグカップ
Worcester
ジャポニズムの達人
2022.01ご紹介
参考品
ティーカップ&ソーサー
Bristol
イギリスの地場磁器
2022.02ご紹介
参考品
ティーカップ&ソーサー
Derby
高品質磁器
2022.03ご紹介
参考品
モートスプーン
London
初期のデザイン
2022.04ご紹介
参考品
キャディスプーン
Birmingham
名手の作品
2022.05ご紹介
参考品
ティーストレーナー
London
精緻、機能的作品
2022.06ご紹介
参考品
ビスケット・ボックス
Sheffield
特許付き名品
2022.07ご紹介
参考品
ティーキャディー
キングウッド
初期の木製品
2022.08ご紹介
参考品
ティートリオ
Coalport
浮彫成形技法の粋
2022.09ご紹介
参考品
ティーカップ&ソーサー
Spode
ブルーの名手
2022.10ご紹介
参考品
ティーセット
NewHall
ティーボウルの旗手
2022.11ご紹介
参考品
ティートリオ
Minton
影の立役者
2022.12ご紹介
参考品
ティーボウル
Caughley
技術のよりどころ
2023.01ご紹介
参考品
ティーポットセット
Elkington
エレクトロプレート第一人者
2023.02ご紹介
参考品
ティーポットセット
Walker&Hall
エレクトロプレートの巨人
2023.03ご紹介
参考品
ティーポットッセット
William Hutton
エレクトロプレートの芸術家
2023.04ご紹介
参考品
トレイ
James Deakin
ジョージアン様式継承者
202305ご紹介
参考品
トレイ
James Dixon
スタイリッシュな旗手
202306ご紹介
参考品
Rose Pointパターン
Cambridge
エレガントガラスの名品
202307ご紹介
GDEO149
Orchidパターン
Heisey
エレガントガラスの芸術品
2023.08ご紹介
参考品
Chintzパターン
Fostoria
ロングセラーのイッピン
202309ご紹介
GDEC142
Royal Laceパターン
Hazel Atlas
カラーエレガンスの一人者
202310ご紹介
参考品
”Afternoon Tea"
Royal Doulton
フィギュアの第一人者
202311ご紹介
参考品
ストロベリー・バスケット
Tiffany&Hammersley
食器メーカーの遊び心
202312ご紹介
ZXX1479
Cottage Tea Room
Lillput
実物再現ミニチュアハウス
2024.01ご紹介
参考品
ティースプーンセット
Cooper Brothers
ティースプーンのオリジナル
2024.02ご紹介
参考品
ティーポットセット
Barker Ellis
エドワーディアン後の旗手
2024.03ご紹介
SPSET61
ティーポットセット
James Dixon
革新的銀器
2024.04ご紹介
参考品
サービスセット
Elkington
最高品質の銀器
202405ご紹介
参考品(xx148も同催)
ティーキャディ(ボックス)
OSP
実用ボックスのはしり
2024.06ご紹介
GXXG403
ボンボンディッシュ
クランベリーガラス
正統派クランベリー
2024.07ご紹介
GDEO217
ボンボンディッシュ
Cambridge+Martha
珠玉のエレガントガラス
2024.09ご紹介
参考品
ボンボンディッシュ
Fenton社
最高峰のアートガラス
2024.10ご紹介
参考品
飾りティーポット
Cardew工房
陶磁器界のエンターテナー
2024.11ご紹介
TSPXX03
カップ&ソーサー
Spode,Blue Italian
転写、ブルー、下絵象徴
202412ご紹介
参考品
ティーポット
Susie,PatriciaRose,pink
近代女流デザイナー旗手
2025.01ご紹介
参考品
トリオ,Hammersley
,Victorian Violet
高質、清潔の代名詞
2025.02ご紹介
参考品
トリオ、Folley China
Rd115510
色彩の魔術師
2025.03ご紹介
参考品
ティースプーン
Old English Spoon
スプーンの原形
2025.04ご紹介
参考品
スナックトレイ
Old Sheffield Plate
純銀風合いのOSP
2025.05ご紹介
参考品
ジャムジャー
Cambridge
エレガントガラスとシルバー
2025.06ご紹介
参考品
スクエアボウル
Cambridge
エレガントガラスと金彩
2025.07ご紹介
参考品
マヨネーズボウル
Cambridge
エレガントガラスの最高峰
2025.09ご紹介
参考品
「ローマの休日」の
スクーター、Vespa製
名画の名脇役


'25.10.15)

 (お問合せ先 メール;info@classic-rose.jp.、℡;045-901-2622)
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